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☆2018年4月~2018年9月期のイーネオヤ講座☆

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2014年8月2日土曜日

♪レフカラレース♪

レフカラレース。
レフカリティカと呼ばれるキプロス島の伝統手芸。


材料となる布はアイリッシュリネン、フレンチリネン、ベルギーリネン、
糸はシルキー加工されたコットン糸。


最高級リネンのアイリッシュリネンは時代の流れとともに現在は製造が終了し、
入手困難となってしまいました。
本来のレフカリティカはこのアイリッシュリネンで作られたものでなければならないのですが、
現在はアンティークのレフカリティカでしかお目にかかれない、貴重なリネンとなっています。


現在はアイリッシュリネンと同じように高級なリネンを輸入し使用しているようです。
メートルあたり数千円と、いずれにしても高級素材です。


過去にはコットン生地、シルク生地を使用した時代もあるようです。


糸についてもシルキー加工されたDMC社の糸が良質とされています。
色は白、生成り、オリーブグリーン(茶色)の3色と決められています。




こちらがレフカラレースです。(レフカラ村広報誌より)


一見、ノルウェーのハーダンガーと思われる方が多い(村の人談)。


村の方からお話を伺いましたところ、幾つかの点でハーダンガーとは
異なる要素があるとのことでした。


代表的な相違点はカットワークの手順です。
レフカラレースは布目を数えてまずカット。その後、穴をかがります。
ハーダンガーはかがった後、カット。
と村の人々は自分の技術に誇りを持って話します。
手順が異なるため、作品の持つ雰囲気も異なってきます。






実際、私も難易度の高いダ・ヴィンチ模様を作り始めてすぐにその難しさに悩まされました。
「ポタモスは難しい」と繰り返し言われていたのですが、
その意味は作業をはじめて比較的早い段階で私にも理解できました。


先にカットワーク部分を糸で囲いかがった後、カットするのではなく
いきなりダイレクトに布にハサミを入れます。


目安がない状態でジグザグのカットを間違えずに無数に躊躇なく行うのは至難の業です。
布目を3本、ないし4本カットしていくのですが、絶対に間違えない!
と心に決めて何度も確認しているのに間違ってしまうのです。
しかも切ってしまった糸は元には戻せません。
この高級生地にハサミを入れるだけでも緊張してしまうのに、
まちがったときのショック度といったらありません。


正確にカットしていけば美しいジグザグになるって理屈では
わかっているのだけど。。。
目で見て、手でカットすることがこんなにも難しいなんて。
複雑な作業でもないただ規則的にカットする、ただそれだけのことなのに、
こんなにも神経を集中させなくてはならないなんて。
根気のいる繰り返しの作業は見かけによらず強敵です。


そして、始点と終点はぴたりと一致させなければなりません。
理論上、ノーミスでカットできれば必ず始点と終点はぐるりと一周して、ピタリと一致します。
ところが実際は、一度の間違いならともかく、無数にカットしていくうちに
ミスによる誤差がランダムに生まれます。
この誤差の調整が難しいのです。
作品が大きくなればなるほど誤差が大きくなり難しくなります。




村の女性たちは手早く、いとも簡単にカットしていきます。
一定のリズム刻みながら正確に迷いなくハサミでカットしていく様子を
眺めていると、熟練のこの技はどれほど鍛錬を積んだのだろうかと、
目が釘付けでした。




もし、観光で訪れて、ダ・ヴィンチ模様のカットをしている女性を見かけたら
ぜひじっくりその驚くべき技を見てみて下さい。


頭で理屈を理解するのは難しくありませんが、
もしも自分がその工程を行うとしたら・・・と想像しながら
ご覧頂くとその難しさにより一層、感動が増えると思います。

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