今日は久しぶりのブログ更新です。
先日、目にしたオヤ。
「絹よりひもを留める」オヤ。
オヤは“縁の飾り”の意味で、使われている技法によって名称が異なるのは
皆様ご存知のとおりです。
馴染みがありませんが「絹よりひもを留める」技法というのが
存在していまして、その技法で作られたオヤを見てきました。
一つ一つのモチーフは大きく、
オスマン帝国時代後期の女性の衣装の服全体の縁に
取り付けられていました。その数も大変多く、とても贅沢な飾りです。
イメージとしてはコード刺繍のモチーフを一つ一つ切り離して
オヤにしたような感じです。
他に「絹よりひもをよりながら形作る」オヤというのも同時に
見ることができました。
じっくり観察すると、上記の二つは似ているようで非なるもの。
大振りなモチーフという点では共通なのですが・・・異なる技術なのです。
モチーフが大きなイーネオヤといえばイズニックのオヤやエフェオヤ。
イーネオヤの技法で大ぶりモチーフは製作可能ですので
「絹よりひもを留める」技法で作られたオヤのデザインを参考にしながら
イーネオヤの技法で作製してみました。
見えづらくなっていますが
おわかり頂けますでしょうか?
左側が「絹よりひもを留める」オヤが取り付けられた衣装。
その右側に私が作ったイーネオヤを置きました。私が作ったモチーフの大きさ、幅10cm程。
これを一体幾つ作ったら衣装の縁全体を飾ることができるのでしょうか・・・。
気が遠くなりますね。
でも身にまとえたとしたらどんなに幸せな気持ちになれることでしょう♪
今日もオヤ修行は続きます。